26
October
古き住まいを守るコト
江戸時代末期から建っているU様邸は
今の法律ては建たない構造。
基礎が無く石の上に工作物が建ち
痛みも酷くなって来ている。
お隣さんとの境には時代を感じる土塀があるが
百何十年の歳月の間に
当然ながら木は朽ちて徐々に無くなっていく。
簡単なお手入れで済まない。
お客様の願いは、
この財産の修繕を次世代に送らず
自分の代できちんと修復し
次の世代、そのまた次の世代へと
古き良き自分達の財産として
引き継がれ行って欲しいと。
その想いをナカノは知っている。
文化財
住まう方の苦悩もある。
時代の移り変わりに変化無く
そのままの姿を残し保存して行く責務、
AI時代の到来の世の中とは
大きく異なる・・・
その昔、この様な時代が来るとは
誰か知っていただろうか?
古典から新作まで
住まいを守るため
お客様の想いに応えるため
精一杯の努力をしよう。
それが我々のお仕事である。
おわり